押江込蔵 ANGLER'S BLOG〜釣に魂を込めし勇者たちが集う場所〜

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愛宕山を巡る、2015総集編(後編)

#細野峠の入り口(手前の橋は崩落)、林業盛んな頃は軽トラも通ったのか?
  


 前回「細野峠」に入ってから約1ヶ月あけて、再度の「細野峠」「三途の山」「芦見谷徒渉」の約20kmの最難関トライアスロンコースにチャレンジしました。体力、平衡感覚、集中力の限界に挑戦すると共に、何としても一眼レフカメラで絶景を撮るためです。

 前日は緊張感と恐怖感でなかなか寝付けませんでした。細野は前回の反省で、崖下りの滑り止め対策が必要です。ピッケルは柄が短いため、先が尖ったチタン製のステッキを持ち込みました。


 

 雲心寺林道からサクッと細野峠に上がり、芦見谷川沿いの国道362号線に向かいます。



 細野からの下りは二度目とはいえ、やはり暗くて恐ろしい絶壁、激下りでした。降りれるところは1カ所しか無いので、そこまで右側の藪の獣道を通って迂回して、覚悟を決めて土にステッキを突き刺すようにして滑り止めにして下っていきます。


#この斜めのルートの先から左に崖下り開始


 




 今回は、ぶら下がるとたわんでくれる絶妙の細身の木を見つけたので、右手で根元からそれにつかまって、左手のステッキを土手に突き刺して下ります。木の枝の先まで持つ位置をずらしながら崖を下る事で滑り落ちることなく、最も急勾配の部分を5メートルほど稼ぐことが出来ました。

#下から上を見上げます、途中は恐くてなかなか写真が撮れません
 


#2/3ほど下りたところから下を見ます、勾配は徐々に緩和される





 そこからは何とかステッキだけで、先っちょを地面に突き刺しながらブレーキを利かせて、ゆっくりと下りていきます。足元の土も粘土質で落ち葉が覆っただけの柔いものなので、滑落する危険な勾配である事には代わりは無く、基本的には細野の下りは大木にロープを回して体を保持しながら下るべき崖と思います。それなりの装備が必須と感じました。まず人が通ることは無い所なので、滑り落ちて骨折でもしたら動けなくなり、特に冬場は生きて生還することは出来ないでしょう。細心の注意を払って下ります。


 









 


 イノシシの水浴び場もそのままで、大倒木地帯もそのままです。それでも一度通っているだけに比較的無難に進めます。密林の景色を味わいながらダブルアーチまで到達しました。







 このアーチの周囲の巨木は円形に曲がっている木が多い。おそらく、枝に乗った雪の重みで丸く曲がったのでしょう。真冬の積雪の凄さが推察できます。

 手前の数百メートルにわたる愛宕でも他に類を見ない、V字谷を覆う多数の倒木も両側の山の勾配の険しさと積雪や大雨の産物なのでしょう。


 




#アーチを通り過ぎて反対側から見た所です。高さは5メートル位の巨大なアーチです。足元も倒木だらけ!



 ダブルアーチを潜り、道らしい林道が見えてホッとしている時にリュックのカバーがいきなり剥がされました。よく見ると歩いている直ぐ横にイバラの木が生えています。このイバラが非常に鋭いトゲを持っていました。ツルッとしたカバーを貫いて、強く引っ張らないと剥がれません。「あっさりここまで来たが、この先も決して気を許すなよ!」と注意してくれているように感じたのは不思議な感覚でしたね。国道につながる橋の横には芦見谷川の澄んだ清流が!
 


 




 橋の上でエクレアとブラックコーヒーで一息入れます。そこから国道362号線を早足に南下して芦見峠の手前から今年三度目、今年はこれが最後となる三途の山(三頭山)を目指します。危なっかしい崖っぷちを上がり、勝手知ったる密林地帯を何の迷いも無く頂上を目指します。


 


#キツツキに沢山穴を空けられた倒木、よほど虫が居たのかな?




 


 三途のヌシと私が名付けた朽ちかけた巨大な倒木も道標のように、相も変わらず横たわっていました。この木の左側を通って頂上を目指します。



 

 標高728メートルの三頭山でしばし休憩して、再び大木の脇を通って芦見谷川まで戻っていきます。ここから龍の小屋まで南下です。


 




#どこんじょツリー、土では無く栄養も無い岩壁からよく生えた、よく頑張った!







#根っこの絨毯、下の土が流れ去って浮いています。

 ここからも素晴らしい静かな絶景が続きます。





#右には標高921メートルの竜ヶ岳の頂、この2週間後に二度目の登頂をしました








#このルートで一番危ないヶ所で、左のかすかな出っ張りを通ります。右に滑ったら数メートル下の谷川に。
 よく見るとイノシシが滑り落ちて土を引っ掻いたような後がありました!







 水の少ない渇水期なので厳しい徒渉地帯も比較的楽です。それでも油断は禁物、細心の注意で通過していきます。足首をくじいたり骨折すると致命傷になりかねません。

 ここを越えると、いよいよ懐かしい「龍の小屋」が見えてきました。そこから更に15分ほど山の中を南西に歩くと「首無し地蔵」が、やはり変わらず待ってくれます。


 


#地蔵の後ろ姿




#横顔


 愛宕山の不思議な力に守られて、3月から愛宕山系のほぼ全コースを網羅的に巡れました。その中でも最難関の細野峠を挟んだ二つのハードコースを事故無く踏破できたことに感謝!

| 21:05 | - | - | - | posted by kida |
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